北高ブログBlog

一学期終業式 挨拶

2019年7月19日

iPS細胞の発見で2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥先生の講演を数年前に聞きました。その時、三つの大切な言葉を言われたので、紹介します。

① 一つ目は“ⅤW”です。ドイツの車のフォルクスワーゲンではありません。
これは、「vison & hard work」の略です。
山中先生は、お父さんを肝炎等により58歳で亡くされたそうです。その時自分には何もできなかったこともあり、山中先生は30歳を過ぎた頃から“今治せない病気を将来必ず治す”というビジョンを持たれていたそうです。
つまり、明確なビジョンを持つことが一番大切で、あとはそれに向けて一生懸命頑張るということです。

② 二つ目は「人間(じんかん)万事塞翁が馬」
うまくいっている時は、次に悪いことが起こるかも。悪いことが起こった時は、次はよいことが起こるかも。つまり、人間の幸い、不幸は予測がつかないということです。
山中先生は、医者になられてから大きな挫折を二度経験され、研究者の道に進まれたそうです。はじめは整形外科医を目指されていたようですが、手術が苦手で、時間がかかり、周りからはジャマナカと言われていたそうです。しかし、紆余曲折ありましたが、iPS細胞を発見され、医学界に大きな貢献をされています。
うまくいかないと言って悲観する必要もないし、また、うまくいっているからと言って気を緩めてはいけないということです。

③ 「お陰様」
感謝する気持ちが大切ということ。何かうまくいった時はお陰様と思う。お陰様と言える学生は伸びていくそうです。
もう一度いいますが、「VW」、「人間(じんかん)万事塞翁が馬」、「お陰様」です。

それでは、みなさんの夏休みの頑張りに期待して、一学期終業式の挨拶とします。

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