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【校長だより】初夏の訪れ~ホトトギス~

2021年6月22日

ホトトギスが鳴き、ねむの木の淡いピンク色の花が満開になっています。初夏の訪れを感じます。

 

ホトトギスはカッコウとよく似た鳥です。盛岡の方では「包丁欠け」と呼ばれているそうです。そう言われると「ホウチョウカケタ」と鳴いているように聞こえます。

 

昔、ある姉妹がいました。姉は芋を焼き、周りの堅いところを自分が食べ、中の柔らかいところを妹に食べさせました。しかし、妹は姉が美味しいところを先に食べたと思い、姉を包丁で殺してしまいました。姉はカッコウになり「ガンコ、ガンコ(東北で堅いという意味)」と鳴いて飛び去りました。妹は自分の過ちを知って後悔し、ホトトギスになり「包丁欠けた、包丁欠けた」と鳴いています。(「遠野物語」より)

 

昔も今も、コミュニケーションは難しいものです。良かれと思ってしたことが、相手によっては迷惑と捉えられることもあります。「言わずもがな」が通じないことも多々あります。言葉で言わないと伝わらないことが多くあります。やはり、大切なことは言葉にして言ったほうがいいのでしょう。かといって、言い過ぎと捉えられないように伝え方にも注意しなければなりません。

 

改めてコミュニケーションは難しいものです。しかし、難しいからこそ話し合うことが大切です。人の話を聞く耳、人に聞いてもらう言葉、共感する心などを持って話し合い、決してホトトギスにならぬよう気を付けたいものです。

 

校長 塙 守久

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