５月６日（金）全校集会にて

全校集会において、これまで何度もイマジネーション（想像力）を働かせてほしいと言ってきました。
今日はイマジネーションをかなり働かせてほしいことを一つ伝えます。

昨年度３月、ＬＧＢＴＱ、ＳＯＧＩＥの講演会を２、３年生は聴きましたので、よく理解しているかと思いますが、最近は性の多様性について、いろいろと合理的な配慮が様々な場面で行われています。身近な所では入学願書の性別欄などです。

今までは、男性、女性と２つだけの性別とされてきましたが、近年、違和感を感じる方の声が多く聞かれるようになりました。
「男性トイレに入っても、しっくりしない。女性トイレに入っても、しっくりしない。どちらのトイレも、入るのに苦痛を感じる。」などです。
その方の気持ちを想像してください。
トイレを使用する度に苦痛を感じることは、１日に何度も苦痛を感じることになります。毎日学校に来るのも苦痛になってしまいます。何とか、少しでもその苦痛や違和感を取り除かなければなりません。

そこで、北条高校では、そのように男性トイレ、女性トイレに入ることに苦痛や違和感を持っている方に、別のトイレ（ＳＯＧＩＥトイレ(仮)）を用意しています。
もし、心当たりがある人がいるならば、遠慮せず、言いやすい周りの先生に伝えてください。相談しながら、少しでも安心して学校生活が過ごせるようにしていきたいと思います。

本来なら、全てのトイレを性別抜きの個室にすることがいいのでしょうが、そこまでのお金はありません。ですから、男性トイレ、女性トイレはそのままです。では、男性トイレ、女性トイレではないトイレはどこかなんて詮索するなどデリカシーのないことはやめてください。また、分かったとしても奇異の目で見ることは避けてほしいと思います。ノーマル、ニュートラルな態度でお願いします。

いろんな方がいろんな方を互いに受け入れ、安心して自分らしく生きることができる心地いい学校・社会を創っていきましょう。