北高ブログBlog

『読書の秋』 ~11月全校集会にて~

2022年11月4日

“百聞は一見に如かず”とよく言います。このことは探究活動やボランティアを行っている君たちにとって納得できることかと思います。様々な活動を通し、体験することによって納得したことがたくさんあったと思います。

しかし、私たちひとり一人には1日24時間という時間が割り当てられています。ひとりだけ25時間とか20時間とかではなく、誰しもが平等に24時間です。つまり、限りがあるということです。何でも見てやろう何でもやってやろうとしても限度があります。そこで、読書です。

読書をすることによって、実際の経験には及びませんが、どこにでも行けます。どんな時代でも、どんな人の立場でも立てます。ドキドキしたり、ハラハラしたり、楽しんだり、悲しんだり、怒ったりもできます。そのためには、イマジネーション(想像力)が必要です。今まで、イマジネーションが大切と何度も話してきましたが、読書によってイマジネーションが大きく育ちます。イマジネーションによって読書の幅が広がります。

また、心を落ち着かせて本を読むことによって、言葉が心の中に降り積もっていくのです。そして、それによって、長い間、自分の心から離れないものになっていくというのが読書の醍醐味だと、私は思います。

読書は、堅苦しいものであってはいけません。自分の好きな本、自分に合った本を読めばよいのです。義務を感じて読む必要はありません。自分から進んで読んで、興味をひかれたものは自分の糧になります。どこかできっと自分に役立つはずです。

読書は嫌いだ、読書は面白くないという人がいるとすれば、その人は、何を読んでも興味が持てないというところに問題があるのです。読書のせいではなく、その人の生き方に関わることであると思います。今、まさに読書の秋です。様々な本を読んで、イマジネーションを働かせ豊かな人生を送ってほしいと、私は若い君たちに願っています。

そこで、ちょっとイマジネーションを働かせてほしいことがあります。

現在、食堂の経営が危機的状況であると聞いています。4月から新しい業者の方に替わり、何とか続けていただいているのですが、このままでは赤字が続き、来年度は撤退しなければならないという状況です。学校の食堂といえども、利益がなければ成り立ちません。

まず皆さんには、クラス食堂デーの協力をお願いします。クラス食堂デーは、数年前クラス数が減少したときに、PTAの方の発案で始まりました。月に2回ほどですが、皆さんの協力で来年度も食堂が存続できるようにお願いします。

校長 塙 守久

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