北高ブログBlog

2学期終業式にて

2022年12月23日

1カ月の長い寝不足の期間:W杯が先日、アルゼンチンの優勝で幕を閉じました。日本代表の活躍には驚かされました。まさか、ドイツ・スペインに逆転勝利をするとは信じられない驚きと感動を頂きました。そして、最後まで諦めない姿、特に三苫選手の1.88ミリの折り返しはそれを象徴していました。しかし、日本代表の選手たちは既に4年後のW杯に向けて気持ちを切り替え準備をしています。

本日は終業式です。まさしく節目です。また、これから年末・年始の節目も迎えます。皆さんも、この節目では少し立ち止まって一年を振り返り、来年に向け切り替え、準備をしてほしいと願っています。特に3年生の皆さん、今までの努力が報われるのは、これからの準備にかかっています。最後まで諦めないで下さい。

さて、W杯での歓喜や感動とは裏腹に、人権問題が度々報道されていました。移民労働者やLGBTQ+の方々への差別、いじめのニュース等です。確かにカタールはイスラム教の文化で、その国の文化・ルールは尊重しなければなりません。しかし、差別、いじめ、暴力はいかなる国でも、いかなる社会でも許されることではありません。

我々の学校でも、いじめ、ましてや暴力は決して許されることではありません。しかし、加害者と被害者両方がいじめと認識しているかと言えば、多くの場合は意識のズレが生じています。それは、加害者がいじめと気づいていないことが多くあります。しかし、被害者が嫌な思いをしていたらそれはいじめです。気づかずに続けていると被害者は安心して学校に来ることができません。

では、どうしたらいいのでしょう。加害者が気づくのが一番ですが、自分で気づくのは難しいことです。やはり、周りの友だちが気づき動いてほしいと思います。友だちが困っている様子なら、被害者の友だちの気持ちを聞いてください。そして、加害者の友だちにいじめだと教えてあげてください。しかし、注意するのは勇気がいると思います。その時は、無理せず信頼できる大人、先生や保護者に相談してください。見て見ぬふりをするのだけはやめてください。我々大人は、君たちの人間関係に配慮しながらいじめをストップします。安心して相談してほしいと思います。

そこで、『き ょ う し つ』を覚えておいてください。

き:づき よ:りそい う:なずき し:んらいできる大人に つ:なぐ

皆さんの周りには、いろんなことで悩んでいる人がたくさんいます。なんとか自分で解決できたらいいのですが、ひとりで抱えて、どうしようもない状態になっている人がいるかもしれません。そのような人は、きっと普段と違う小さな変化があるはずです。それに気づいたら、まず、寄り添ってください。そして、うんうんとうなずきながら、辛い気持ちを聞いてあげてください。そして、自分ひとりで何とかしようと思わず、信頼できる大人に相談して繋いでください。

皆で協力して、誰一人取り残さない学校にしましょう。

皆さんが、心穏やかに安心してクリスマス、お正月を過ごし、元気な顔を1月9日に見せてくれることを願っています。

 

校長 塙 守久

  • 新設された人間創造コースで学ぶ楽しさを知ってください
  • 全国で北条高校の英語力アップが注目されている理由
  • 多可・西脇・加東・小野からでも通いやすくなりました