【№15】 マラウィという国をご存知ですか?
2017年10月2日9月26日に、マラウィ共和国から兵庫教育大学大学院に留学しているジェニファーさんが、授業見学に来られました。ジェニファーさんは、中等教育学校(注)で理科の教員をされているとのことで、本校の1年3組の生物の授業を見学されました。研究授業には慣れているベテランの岩国先生は、外国からの来訪者に心なしか緊張気味?ジェニファーさんは、生徒たちが熱心に実験に取り組む様子に感心していました。
授業のあと、ジェニファーさんがマラウィ共和国の紹介をしてくださいました。マラウィ共和国は、日本から飛行機で19時間(乗り換えの時間を含めるとまる1日以上かかります)、アフリカの最高峰キリマンジャロから南に流れ下った水をたたえる世界で9番目に大きいマラウィ湖が国土の約4分の1を占める、緑ゆたかな農業国です。国土の大部分は、標高500~1200mの高原地帯にあり、9つある国立公園は野生動物の楽園です。かつてはイギリスの保護領でしたが、1964年に独立。公用語は英語で、ジェニファーさんは日本語に詰まると、英語が飛び出し、今度は生徒たちがキョトンという場面も。QAタイムで、「これまでで一番ハッピーだったことは?」の質問に、ジェニファーさんは「通っていた中等教育学校から、ただ一人大学に進むことができたこと」と答えました。その向学心の高さに生徒たちも驚きを隠せない様子でした。その後、茶道部の生徒がお茶席にお招きし、日本の伝統文化を体験していただきました。
(注)マラウィ共和国の教育制度は、初等教育学校が8年、中等教育学校が4年で、ここまでが義務教育で、その先に大学があります。中等教育学校は、日本の中学校3年生と高校3年間に相当します。